『私は去年の7月まで高校に通っていましたが、7月から通わなくなりました。通う意味がないと思ったからです。では辞めたと言って高校よりも意味のある生活を送ったかというとNOでした。その後、精神疾患を発症しました。冷静に自分を見つめることなんてできず、でも一方で自分の未来に対する焦りは大きく、進路はどうしたら良いのだろうといつも考えています。』
この生徒は、高校は辞めたものの、その先は進学したいという想いがあり高卒認定試験を受験しました。
その後、彼女が取り組んだことは、「自分が本当にやりたいことは何なのか」、「自分にはどういう能力が備わっているのか」、「自分はどういう性格なのか」、ひたすら自分に向き合い、『自分』というものを知る作業です。そして、今は見つけた『夢』をかなえるため専門学校に進学する予定です。
不登校で悩む生徒は全国にたくさんいます。あるきっかけがあって学校に戻ることができた人もいれば、通信制高校に転校して高校卒業を目指す人もいます。
不登校になる理由はさまざまです。進路のことだけではなく、学校の友達と馴染めなかったり、家族と上手くいかなかったり、人それぞれです。
ところで、次のようなことで悩んだりすることはありませんか?
✔なぜ、周りと上手くいかないのだろう
✔どうしたら、自分の想いを伝えることができるのだろう
✔どうしたら、本当の自分は分かるのだろう
✔もっと自分らしく生きてみたい
✔将来何をしたらいいのだろう
もし、あなたが一つでも当てはまるものがあれば、この本で取り上げている自己分析法を活用してみることで、今の悩みの解決の糸口が見つかるかもしれません。
私は、メンタル・キャリアアドバイザーとして中学生・高校生・大学生の進路選択のお手伝いをしています。
メンタル=心理とキャリア=進路とは密接に関係していています。人それぞれ違う『心理』について知ることはとても大切です。そして、進路については、目標や夢を叶えるためには、どういった能力やスキルが求められるのか、それらはどうやったら獲得することができるのか、『情報』を得ることが必要です。
『心理』についてですが、人それぞれの心の在り方には特徴や傾向といったものがあります。
それらを理解するには、人やものごとに対する3つの違いがあることを知ることから始まります。
①感じ方の違い ②動き方の違い ③考え方の違いです。これらの違いが交じり合って、その人ならではの個性が形成されていきます。
それらの違いを組み合わせたり、分析したりすると、タイプ分類ができます。自分と相手とのタイプの違いがしっかり認識できていれていれば、おのずと良好な人間関係が築けます。
しかし、そういった自分と周りのタイプや心理状態の違いなどお構いなしという態度でコミュニケーションをとると些細なことでもトラブルになることも少なくありません。
また、周りの意見や世の中の風潮ばかりに惑わされていると、夢溢れるはずの将来に対しても無気力になることもあります。
いまや大学生の就職活動のシーンでは、自己理解・自己分析という『自分を知る』作業は企業からの内定獲得のカギを握るとても重要なものとなっています。的確な自己理解、自己分析ができていることが前提で、より魅力的な自己PRにつなげられるかが問われています。
私は25年にわたり、進路選択についてアドバイスしてきましたが、その間に培われた自分を知るためのエッセンスを今回『フルゲン式』自己分析法としてお伝えします。
内なる心の傾向を心理テストで分析し、さらに外から見える言動を客観的に見つめ直すことで、より自分らしさに近づけるよう体系的にまとめています。
また、夢や目標を叶えるための行動の指針を5つのステップで解説しています。
この自己分析法を活用することで、激動の時代を『自分らしさ』をもって、たくましく生き抜いてほしいと願ってやみません。
フルゲン式自己分析法はこちらから
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